先日東京で開催されました第34回日本顎変形症学会へ参加してきました。

顎変形症は保険適用となる矯正治療の病名ですが、保険適用となるのは歯の表側のマルチブラケット装置（ワイヤー矯正）を使用した矯正治療のみであり、舌側（裏側）矯正装置やマウスピース型矯正装置（インビザラインなど）を使用する場合には保険適用外となります。

ここ数年はデジタル機器の進歩もあり毎回あらたな取り組みをされている発表があり大変勉強になりました。

以前は模型上で顎変形症手術後の顎の位置を決めるしか方法がなかったのですが近年は術前CTを撮影しデジタルデータ上で最終的な位置決めと移動量の決定が可能となり予測実現性が更に高くなっていると感じました。

我々矯正歯科医も口腔外科分野の進歩を認識し術前カンファレンスに活かしていかなければなりません。

いつもお世話になっている広島大学口腔外科の小野重弘先生の発表も聞かせていただきました。