こんにちは。

矯正歯科治療は基本的には健康保険の適応外ですが国が定める特別な場合は保険が適応されます。

以下、日本矯正歯科学会HPに掲載されています適応疾患のリンクです。

https://www.jos.gr.jp/facility

今回はその中で顎変形症についてのお話です。

顎変形症とは先天的・遺伝的要因や外傷により顎の大きさが標準よりも大きかったり小さかったりする方の病名です。

保険適応となりますので一般的な表側からのマルチブラケットによるワイヤー矯正治療を行います。

マウスピース矯正や舌側矯正で歯を移動させたい場合には保険適応となりません。

顎変形症の治療は、矯正歯科による矯正治療と口腔外科や整形外科による手術を併用した治療を行います。

最初に矯正歯科による手術前矯正をおこない、手術によって顎をお口の中から切ってズラして顎の位置を変える処置の前準備を行います。このとき矯正開始時よりも噛みにくくなることがありますが、それは手術によって整復した位置できちんと噛めるように歯並びを整えているからです。

一般的に手術前矯正治療に必要な期間は1年〜2年です（最初の歯並びの状態によって異なります）。

手術前矯正が終わると口腔外科や整形外科による手術を行います。

手術後の入院期間は10日前後です。

長期休暇を取れる休みの時期にみなさんを手術希望されますので早めに手術の予定を立てておく必要があります。

退院後、仕上げの矯正治療を行います。